なにわのボン Diary

釣り大好き

65年目の別れーⅡ

 10月、秋らしく(冬?)なり、さくらの葉が散り始める機を待ち65年の歳月を経て樹高6メートル超、元口の直径75㎝にまで育った我が家の大木(ソメイヨシノ)を伐採することにした。

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3年前にかなり大規模に伐採、今春やっと花芽が多くなったのですが……

 道行く方々の中には「もったいない」「この近辺で唯一のさくらの木だったのに……」と嘆く方もいらっしゃいます。ごもっとも! 私も同感なんです。亡くなった父に叱られるような気もします。でも……仕方ありません。

 伐採の要因は家を潰されるから? 潰される!? そんなことがあるのです。大木の根の大部分は地中深く潜っていますが、なかには地表の暗い湿気のある部分を這って生えているものもあります。根は家の南西角にまで到達しています。地中の根が太くなると体積が増し、周辺に圧力が加わえながら成長します。

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元口直径75センチに成長、左の壁は浴室

 我が家は木の元口に浴室があり、トイレの排水管や給湯器の配管、水道管が通っていて、この配管類が根に押し上げられ、配管類を壊していました。

 昨年10月、風呂の給湯器が故障したので交換、その時、浴室壁の基礎部分から水の漏れる小さな音が聞こえていました、工事業者がこの修理は大工事になるというので、少し様子を見ることにしました。その間、面倒ですが風呂利用の都度、給湯器の元栓を開閉していました。